川口 創(かわぐち はじめ)弁護士
24歳の時に地元埼玉で交通事故に遭い、24歳の誕生日をICUで迎え、8ヶ月間の入院生活を送りました。今なお右膝には障害が残っています。
大きな手術に加え、激しい痛みを伴う毎日のリハビリを経験しました。理不尽な事故にあった心の苦痛はかなりのものでした。退院後さらに2年間のリハビリ生活の後、何とか社会に復帰することが出来ました。
病院の医者や看護師、患者仲間、そして両親の温かい励ましのおかげに他なりません。自分が多くの人に支えられていることをはじめて実感しました。
その後、川越法律事務所の島田弁護士に裁判を引き受けていただき、過失割合100対ゼロ、私は全く悪くなかった、という結果を得ることが出来ました。
その時、自分の小さな矜恃、誇りが回復された気がしました。
裁判は、人の尊厳を守ることができる。そう実感した瞬間でした。
その後、司法試験に合格し、今に至るわけですが、自分も弁護士として、目の前の依頼者の方の尊厳を守るために、力を尽くしたいと思っています。
人間は一人で生きているわけではありませんから、日常の中で、また仕事の中で、様々なトラブルに直面したり、理不尽なことに苦しめられたりすることはどうしても避けられないと思います。そのとき、いったいどうしたら良いか分からないまま、自分一人でその困難を抱えこみ、苦しんでしまう人が少なくありません。
困難を乗り越えていくためには、まず、自分が置かれている状況を把握する、ということが大切です。状況を把握した上で、複雑に絡み合った課題を整理することも必要です。
その上で、有効な法律などを駆使しながら、それぞれの課題を解決していくことで、困難を乗り越えられる場合がたくさんあります。
こういったことを、一人で取り組んでいくことは、なかなか難しいと思います。
弁護士は、皆さんが抱えている様々な困難の課題を整理し、法的な知識を駆使しながら、課題解決のための道筋を探っていきます。そして、ご本人がその困難を乗り越る道のりを、一緒に伴走をしていく。それが弁護士の仕事だと思っています。
弁護士に相談したことで、その先の道筋が異なってくる、ということがあります。
ぜひ、一人で抱え込まずに、どんな内容でも、気軽にご相談においでいただけたらと思います。
【所属】
・愛知県弁護士会人権賞小委員会(委員長)、子どもの権利委員会、憲法委員会等
・日本労働弁護団・情報ネットワーク法学会・日本教育法学会
・愛知中小企業家同友会政策委員
・名古屋第一法律事務所交通事故部会、スモールM&Aチーム(チーム長)
・あいちコミュニティ財団監事
【主な実績】
・刑事弁護で無罪4件(「季刊刑事弁護」誌上で最優秀新人賞受賞経験あり)
・名古屋高裁で憲法9条違反の違憲判決(2008年4月18日)
・名古屋教会幼稚園おひさま裁判で、子どもの権利条約を活用し、一部勝訴(2021年)。
【資格等】
・Master of Public Policy